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ハーモニーで差をつける!【倍音編】 [ハーモニー]

美しいハーモニーには正しいピッチが欠かせませんがそれだけではまだ不十分です。
ここでは倍音に注目してみましょう。

例えば次のような音があったとします。
基本的なBbのハーモニーです。

まずはTubaの音について考えてみましょう。

音には倍音が含まれています。
基音から近い倍音をいくつか書き出すとこうなります。

これを見て何か気付きませんか?
倍音の中にTuba以外のパートの音が全て含まれていますね。
例えばEuphoniumとTubaで演奏したときEuphoniumはTubaの倍音の一つと同じ音を演奏することになります。
一人で演奏するより複数人で演奏するとそれら音は倍増され豊かな響きとなります。
Tubaの倍音を利用してEuphoniumの音が豊かになるのです。
また、倍音がよく響いている=豊かな響きですからTubaの音も豊かな響きとなります。
EuphoniumとTubaがオクターブで演奏するだけでその音はただ2つの音というだけでないサウンドが生まれるのです。

同様に他のパートについても見てみましょう。

各パートのこのハーモニー内で影響力の強いものを書き出してみました。
一番右の小節は結果このハーモニーで響きの中心となる音です。
5つの音しか演奏していないのにこれだけの音がサウンドを作っています(実際にはもっと!)。

ポイント→倍音を意識すればより豊かなサウンドに!

少し音を変えてみましょう。

同じくBbハーモニーですがTromboneとEuphoniumの音が少し違います。
こうすると倍音の内容が少し変わってきます。

2つの例を比べるため、試しに音の響きの強さ(?)を数値化してみましょう。
実際に演奏している音を+2、倍音を+1としてそれぞれの音がどれだけのものかを計算してみましょう。
(この数字は倍音が実際の音の半分だということではありません。わかりやすいように1と2にしてます。)

各例の右端の小節の音について実際の音と倍音を足します。
上の例…下の音から 2332334222 計26
下の例…下の音から 2133324122 計23

わずかな差ですが上の例のほうが豊かな響きがしています。
中低音の倍音が他の音に影響を与えているのです。

ポイント→中低音が全体のサウンドを左右している!

実際に演奏して確かめてみましょう(他の楽器でも同じことです)!


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