SSブログ

アインザッツを合わせるには [アンサンブル]

バンドの上手い下手は最初の音でおおよそわかってしまいます。
特にアインザッツの乱れは致命的です。

そこで…
アインザッツを決めるのは呼吸である!

簡単にいうとブレスの取りかたをそろえるとアインザッツもそろうのです。


呼吸にはリズムがあります。
吸ったら吐く、吐いたら吸う。
お互いが関連しあっていて片方を変化させると自然ともう片方も変化してしまいます。

少し試してみましょう。

まずはおもいっきり限界まで息を吸ってみましょう。
…その後どうなりましたか?
おもいっきり吐いてしまいませんか?

次はちょっとだけ吸ってみましょう。
…おもいっきり吐こうとした人、あまりたくさん吐けませんでしたね?

もう一度おもいっきり吸ってみましょう。
吸いきったら10秒間そのままの状態を保ってください。
…結構大変です。

また少しだけ吸って…。
…10秒ぐらいなら止めていられますね?

人の息の吸いかたには自然の摂理があるのです。


アインザッツに話を戻します。
アインザッツを合わせるには音を出す前のブレスのタイミング、スピードを合わせます。

①ほとんどの場合、音を出す1拍前でブレスをとる(裏拍で出す音など状況によってとる場所は多少異なります。臨機応変に)。
②これから演奏するテンポに合わせてとる。
③これから出す音の高さに合わせたスピードでとる。
④これから出す音量に合わせた量をとる。

①について
1拍前というのは四分音符一つ分前ということではありません。
乱暴に言ってしまうと「指揮棒が下から上がってまた上から落ちくるまでの時間」分前ということです。
指揮者がいくつで振っているかで決まるといえます。
4/4、四分音符=120 の場合はそれでいいのですが 3/8、八分音符=80 の場合は八分音符一つ分前になります(一般的に)。

②について
①のタイミングで吸い始め、音を出すタイミングで吐き出すということです。
その間、呼吸を止めてはいけません。
自然に行いましょう。
テンポの速い曲では吸う時間は短く、遅い曲では長くなります。

③について
高い音ではスピードのある息を吹き込まなくてはなりません。
その「スピード」です。
決して、急いで吸う、とかいうことではありません。
基本1拍間でブレスをとるわけですが、その間、肺に入ってくる空気のスピードをこれから出す音に必要なスピードにするということです。
低い音ではゆっくりと安定した空気が肺に入ってくるわけです。

④について
もちろん大きな音を出すにはたくさんの空気が必要です。
逆に小さな音は少しですみます。
これから演奏するフレーズの長さ、次のブレスが取れる場所にも関係してきます。
必要な量だけとることができると体力の温存にもつながります(本当に必要な量は意外に多いので初心者は注意!)。

これらの条件でブレスをとるとだいたい同じようにブレスをとることができます。
そして自然の摂理に従って息を吐き出せば同じタイミングで音を出すことができるのです。


先ほどだいたい同じようにブレスをとることができる。
と書きました。
人にはいろいろと事情があります。
常に機械の如く正確に音を出すことはできません。
同じようにしようとしてもわずかながらズレてしまうものです。
最後にブレス以外の注意点を…

一緒に音を出す人を観察する!

よくアイコンタクトなどといいますが、別に目を見る必要はありません。
その人の呼吸や指、口の動きなどのどれか一つでも確認できるものはしましょう。
タイミングを計る目安にします。
もちろん目で合図してもいいですがあまりあてにできません。
よーく観察すればいつ音がでるのかわかりますね?
日ごろから人にタイミングが伝わりやすい素直な演奏法を心がけることも大切です。


完全に合わせられるようになるには経験が必要です。
日々アインザッツに気を使いながら練習しましょう。

うまくいかない人のためのチェック!
○ちゃんと1拍前でブレスがとれているか?
○ちゃんとテンポを感じれているか?
○音の高さに合わせたスピードでとれているか?
○必要な量がとれているか?
○そもそも音を出したいタイミングで音が出せているか?


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

テヌート!拍子とリズムの関係 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。