マルカート! [アーティキュレーション]
マルカートは初心者にとってムズかしいアーティキュレーションの一つです。
マルカート 【marcato (伊)】
一つ一つの音をはっきり演奏すること。
間違ってはならないのはタンギングではっきりさせようとしないこと!
強烈に舌を突く!という奏法は管楽器にはありません(ごく特殊な場合を除き)。
ここで必要なのは空気のコントロールです。
下図のようなイメージで演奏しましょう。
と、いわれてもなかなかできないと思うので順序だてて練習してみましょう。
とりあえずテヌートはマスターしている前提でいきます。
上記の譜面を、まずはディミヌエンドをしないで演奏してみます。
テヌートですね。
音は何でもいいです。
最初は出しやすい音で。
安定した音で演奏できるようになったらディミヌエンドをつけて演奏してみましょう。
ディミヌエンドは滑らかに。
十分小さくして、次の音ではすぐにもとの音量に戻りましょう。
…これでマルカートになりました。
ディミヌエンドの仕方によって多様な表情をつけることができます。
ディミヌエンドを早く始めるとよりはっきりしたアクセントに近いマルカートになり、遅く始めるとテヌートに近いマルカートになります。
どのような音がその音楽にふさわしいかをいつも考えながら演奏しましょう。
大げさに言えばすべての音が違う表情を持っているのです。
最後に平均的なマルカートの音量と時間の関係をグラフにしてみました。
だいたい次のようになります。
注意点は音と音の間には隙間はないってことです。
隙間をあけるアーティキュレーションはスタッカートになります。
コメント 0