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指揮法~棒の持ち方 [指揮]

吹奏楽を指揮するときまず気になるのは指揮棒です。
指揮棒のことをタクトともいいます。

指揮棒は何のためにあるのか?
これは遠くの奏者もはっきりと動きを読み取れるように!とかなんとか。
実際の演奏会場で棒がなければよく見えない、などということにはならないのでどうなんだか。

指揮棒がないとどうなるのか?
素手で指揮をする場合、手には関節があるので曲の最初などアインザッツをあわせにくいところでは注意をしなければ演奏者にタイミングが伝わりにくい。
大きな身振りで振るときは腕全体を惜しみなく使わなければその表情は伝わりにくい。
一方、指先の細かな動きでタイミングや表情を表現できる。

大胆でストレートな表現は棒があったほうが断然見やすい、わかりやすい。
しかし音量を小さく演奏したいときには指先だけでミニ指揮をするとその表情が伝わりやすいし、ピアニッシモのノバシを止めるときも手のひらで包み込むように切るとより雰囲気が出ます。
棒を持っていると動きを大きくしなくては見にくいのです。
棒の長さに対して小さい動きだと動いているように見えないのです。

そんなこんなで指揮者によって指揮棒を持つ人と持たない人がいます。
曲によって変える人もいます。
もちろん指揮棒がなくては指揮ができないということは一切ありません。

それでも指揮棒を持ったほうが指揮者っぽいのはしかたがありません。
指揮棒は指揮者だけが持つアイテムですからね。
手ぶらならタダノ人とかわりません。

吹奏楽では指揮棒を持って指揮をするのが一般的です。
きっとカッコつけるためです。


まだもっていない方はまずは指揮棒を手に入れましょう。
指揮棒は楽器屋さんに行けば売っています。
安いもので数百円~からあります。

○指揮棒を選ぶポイント

長さ…結構いろんな長さがあります。
最初は長すぎず短すぎずのものがいいと思います。
極端なものはカッコだけが浮いてよくありません(と思ってます)。

握り…材質、大きさ、形を選びます。
材質は木、コルクが一般的です。
ずっと握り続ける部分なので汗をかいたときのことをイメージしてください。
手の大きさに対して大きすぎたり小さすぎると本番中棒をうまくコントロールできなくなります。
手になじむものを選びましょう。

重さ(バランス)…当然軽いほうが疲れにくいのです。
指揮棒の重さは実際の重量だけでなく棒と握りのバランスとも関係します。
指揮棒の重心が棒と握りの境あたりにあるのが理想です。
重心がそこより棒の先端の方にあれば重たく感じます。
握りの方にあると実際に指揮棒が重い、ということになります。
棒と握りの境を指の上に乗せてバランスを確かめてください。
図7.gif


では指揮棒の持ち方です。

①指揮棒は右手で持ちます。
②人差し指と親指でつまむように棒と握りの境目あたりを持ちます。
③残りの指でそっと握りの部分を包みましょう。
図8.gif
これが基本形です。
もちろんこうしなければいけないという決まりは特にありません。
この形が様々な表現をするのに一番都合がいいのです。
人によっては人差し指を立てて持つ人もいます。
図9.gif
どちらにしても親指側を上にして持ちましょう。


指揮法~はじめに
指揮法~まずはカッコから!
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指揮法~まずはカッコから! [指揮]

指揮者はステージ上で一番目立つ存在です。
それはなぜか?は置いといてここではカッコよく指揮をすることを考えてみましょう。


本当はカッコの前に基本的な指揮のテクニックを勉強すべし!と考えられていると思います。
実際、基本がおさえられていればそれなりにカッコよく見えます。
これは演奏にも反映してベストの状態です。

じゃあ、コツコツと勉強していきましょう!となるとある程度時間がかかってしまいます。
多くの方は勉強をしている最中にも指揮をしなくてはならないと思います。
細かいテクニックに気をとれているとどうしても意識が音楽や演奏者に向かいません。
そして演奏者は指揮者に足を引っ張られてなかなか練習になりません。


指揮者が演奏者に発揮する影響力はその“見た目”である

人は見た目で判断されがちですが指揮者も同様です。
別に特別なオーラを出せとか偉そうにふるまえ、ということではありません。
必要なのは音楽に対する姿勢です。

まずはこの姿勢を演奏者に伝えなくてはいけません。
それができれば演奏者は指揮者と一緒に音楽を演奏しているというオーラを自然に出すものです。
そのオーラが指揮者を一番カッコよく見せるアイテムなのです。
つまり、この指揮者は偉い人で演奏者に尊敬されているなとお客さんが感じてしまうのです。

では演奏者はどういう基準で指揮者を受け入れるのでしょうか?
考えられるものをいくつか挙げてみましょう。

①音楽をちゃんと聴いているか?
②自分の演奏を聴いてくれているか?
③指揮者自身の考えや気持ちがあるか?
④魅力的な人物か?
…などでしょうか。
中学生などでは①②は自分を受け入れてくれているか?とも同じ意味にもなるかと思います。

これらをしっかり伝えられる見た目の指揮が、つまりはカッコいい指揮となるはずです。
見た目で伝えなくてはいけないことが指揮者の宿命です。

ではどのように伝えたらいいのか?は長くなりそうなので次回へつづく


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指揮法~棒の持ち方
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